昨夜、とある雑誌の編集長と飲んでいた時の話。
ある時(かなり昔)、とある企画でヒッチコック特集を組みたくて、和田誠の事務所に取材依頼の電話したとき。電話を取った社員が「どうですかねー難しそうですねー」と渋っていたらしい。そうすると、(どうやら)受話器をひったくった和田誠がでてきた。そこから、たった数Pでヒッチコックが表現できる訳が無い、あれとこれとこんなことをしたらもう数十頁じゃないか(その企画が出てくる、出てくる)、そんなのはできないと2時間に渡って怒られたらしい。むしろ、その会話だけを書き起こしたい気持ちに駆られたが、結局は断りの電話であった。
また樹木希林に電話したとき。そのときは誌面に出てくれないかという相談のようなものだったらしいが、もう動画しか出ない、静止画は色々と粗がでるからいやだ、そもそも××(そこの予定していた大御所カメラマン)には何の恩義もない、と語ってくれたらしい。コメントで使っていいですか?と聞いたら「ダメに決まってるじゃない」とピシャリ。
樹木希林の別のハナシ。「悪人」という映画のプロデューサーが、出演依頼を電話でしたとき。二つ返事で「いいわよ」と言ったらしい。プロデューサーが、では脚本を送るので、またお返事くださいと言うと、「あなた、出て欲しいのか出て欲しくないのか、どちらなの?」、「その『悪人』ってタイトルが気に入ったから出るの、脚本は見なくていいわ」と返したらしい。
人間くさい、こんな仕事の取り方は憧れる。
補足:
樹木希林はマネージャーを付けなかったので、原則、電話には本人が出たらしい。なので、全てが直接交渉であった。もちろん、番号は関係者にしか出回らないものであった。